鶴丸城御楼門建設工事

工事名
鶴丸城御楼門建設工事
施工場所
鹿児島市城山 地内
工期
平成29年~令和2年3月
その他
全幅:約20m / 全高:約20m / 化粧材:国産ケヤキ大径木 / 瓦:三州瓦

工事名称をクリックすると詳細をご覧いただけます。

安全祈願祭・起工式
2018年9月2日

平成30年9月に開催された安全祈願祭と起工式の動画です。(再生すると音声が流れます)

仮設工事
2019年1月

現場は、仮設工事が始まり、県歴史資料センター黎明館に正面石橋から入る経路は利用できなくなりました。

礎石保護工事(耐圧盤工事)
2019年2月

耐圧盤とは?
建設計画では、万が一建物の重量で、礎石が沈下する動きが起こった場合には鉄骨柱で建物を支える計画です。耐圧盤はその鉄骨柱を設置するための鉄筋コンクリート基礎です。

素屋根組立(1期工事)
2019年4月

素屋根とは?
建築する建物を覆う様に屋根を掛け、雨から守り、木材や壁等を濡らさない様に作業するための仮設建物です。この素屋根により、雨降りの時でも作業を中断する事なく施工出来ます。社寺建築や城郭建築にとって、なくてはならない仮設建物です。

足場組立
2019年5月

先に設置している素屋根の中に組んでいきます。県の文化財指定内での作業となりますので、礎石や敷石を傷めないよう、養生しながら慎重に組立てていきます。

現場建方
2019年6月

地元鹿児島県の大工さんを含め、総勢20名の宮大工さんが作業します。木材を寝かせた状態で、柱と貫を組み込んでいき、一つの部材として、合計すると重さ約7.5トンもの材料をクレーンでゆっくりと吊り上げ、起こしていきます。全ての柱が建ち並び、羽目板を入れ終えると、次は、冠木(かぶき 75.8cm×88cm)や敷梁(しきばり 直径80cm~1m、重さ約4トン)を乗せます。2階部分を支える桟梁(さんばり 45.5cm×54.5cm)を乗せて、1階部分が出来上がりました。

現場建方(2階建方)
2019年7月

地元鹿児島県内の大工さんを含め、総勢13名の宮大工さんが作業します。1階部分の桟梁(さんばり)の上に、2階の柱を建てるための柱盤(はしらばん)を組み込み、耐力壁や柱をクレーンで順番に建て、地梁(じばり)やうし梁を掛け渡し、2階部分を固めていきます。柱の枘に桁を差しながら、登り梁の上に乗せていき、2階部分が建ち上がりました。

素屋根組立(2期工事)
2019年7月

素屋根の屋根部分を組立てていきます。屋根にはトタンを張り、雨の日でも木材を濡らすことなく、作業ができます。国道10号沿いの正面側には、ほぼ実物大の御楼門がプリントされたシートを張っています。今後,工事完了までの間,日没~22時の時間帯でライトアップします。

大屋根(小屋組)工事
2019年7月

地元鹿児島県内の大工さんを含め、総勢13名の宮大工さんが作業します。架け渡された梁の上に、小屋束(こやづか)を貫(ぬき)を入れながら、建てていきます。小屋束の上に母屋(もや)や棟木(むなぎ)を乗せていきます。屋根の四隅に隅木(すみぎ)を取り付け、野棰木(のだるき)を取り付け、屋根の緩やかな曲線が出来上がってきました。野地板(のじいた)を張ると、大屋根が完成します。

上棟式
2019年7月29日

令和元年7月に開催された上棟式の動画です。(再生すると音声が流れます)

下層屋根(1階・2階間)工事
2019年8月

桟梁(さんばり)の上に出桁(でげた)を掛け渡し、柱に枘(ほぞ)で刺さった隅木(すみぎ)を出桁の上に取り付けます。出桁の上に、棰木(たるき)を取り付けていきます。棰木の上には、茅負(かやおい)を取り付けます。茅負は、原寸図で決定した曲線に倣って加工して取り付けます。きれいな曲線になっています。その他工程を経て、下層屋根の完成です。滑らかな曲線を持つ,美しい仕上がりになりました。

屋根工事
2019年8月

瓦を葺く前の、下地葺き(土居葺)を経て、9月より、瓦葺き工事が始まりました。御楼門の瓦工事は、屋根の重さを少しでも軽くするために、空葺き工法(葺土を使わない)で施工します。平瓦葺から素丸瓦葺き、妻(大屋根側面)の掛瓦葺き工事を行い、11月の鬼瓦取付工事を迎えます。

左官工事
2019年8月

屋根工事と並行して、左官工事が始まりました。漆喰塗部分の竹小舞下地掻きから荒壁工事を行います。10月には軒先及び軒裏の漆喰(しっくい)塗り工事が始まりました。

屋根工事(鬼瓦・棟積み)
2019年11月

御楼門の鬼瓦は、鶴丸城跡の発掘調査で出土した瓦を基に製作しています。鬼瓦は、大棟、隅棟、降棟、番所に合計19面を据え付けます。鬼瓦が据わると、次に棟積を行います。大屋根の棟積みを施工している間に、下層屋根や出窓部分の施工も進んでいます。

木工事(番所建方)
2019年12月

番所とは、警備や見張りをする番人が詰めるために設けられた施設。御楼門の番所には、桧材が使用されます。柱と柱の間に壁板を嵌めこみながら、建てていきます。

左官工事(海鼠壁・妻壁の漆喰塗り)
2019年12月

砂漆喰にて中塗りをし、その上に海鼠(なまこ)瓦を張っていきます。海鼠壁の工事と同時進行で、妻壁の漆喰塗りも進んでいます。彫刻に合わせて、小さな鏝で塗っていきます。

屋根工事(鯱・大棟積み)
2020年1月

富山県高岡市で約10ヶ月かけて製作された鯱が、鶴丸城の現場にやってきました。青銅鋳物製で、阿吽の一対になっています。鯱が台風や地震で落ちない様に、鯱束(しゃちづか)に差し込んでいきます。鯱が納まると、大棟の熨斗瓦を積んでいきます。大棟が完成しました。

木工事(内部造作)
2020年1月

2階の造作(ぞうさく)が始まりました。床板(マツ)を真っ直ぐ張るために、根太(ねだ)の天端を調整していきます。敵が攻めてきた時に、石を落として城内への侵入を防ぐための造作もあります。急な階段など取り付け、あとは、建具が入れば完成です。

左官工事(海鼠壁・内部壁塗り)
2020年2月

紐漆喰を手造りの鏝(こて)でかまぼこ状に均していきます。紐漆喰に定規を沿わせて、真っ直ぐにしながら海鼠鏝(なまこごて)で中塗をします。紐漆喰の上塗りをして、海鼠壁が完成しました。2階内部の壁塗りも進んでいます。

仮設工事(素屋根解体)
2020年2月

いよいよ工事も大詰めで、徐々に御楼門の外観が現れてきます。外部を覆っていたシートが捲られ、台風などで強風が吹いた時に飛ばされない様に踏ん張っていたバットレスも外されます。上から順番に足場も解体され、屋根の全景が見えてきました。外部の仕上げ工事も完了し、足場も解体していきます。

建具工事(大扉)
2020年3月

岐阜県関市で製作された大扉が、鶴丸城御楼門の現場に到着しました。大扉1枚の大きさは、高さ約 5.2m 巾約 2.5m 厚さ 18cm。重さは1.4tにもなります。手で押してコロの上を転がして、鏡柱の方へ近づけて、大扉をチェーンブロックで、ゆっくりと起こしていきます。微調整しながら納めていき、大扉 建込み完了です。

金物工事
2020年3月

京都の工場で製作され、漆の焼付け塗装された沓巻金物が、鏡柱(かがみばしら)に取付きました。大扉 鏡柱 冠木等に金物が取付くと、建物が引き締まって見えます。いかにも城郭の櫓門(やぐらもん)らしくなってきました。

完成
2020年3月31日

鶴丸城御楼門が見事に完成しました。鹿児島の新しいシンボルになる事でしょう

完成式
2020年4月11日

令和2年4月に開催された完成式の動画です。(再生すると音声が流れます)

千日町1・4番街区第一種市街地再開発事業に係る既存建築物解体工事
第3回安全パトロール